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従客閑雅

ほんとうは「従容閑雅」なんだそうな(^^; 東琤(落塵庵主)がサイバーな世界でストレス発散。

四国八十八か所お遍路の旅と卑弥呼 

今年早春に家内と二人でお遍路をしてみました。

初回ということで、順打ち(徳島の一番札所から順に回ること)をしたのですが、今年は閏年なので逆打ちをする方が多いと聞きます。そこで、秋に逆を打とうということになりました。10月末より香川の88番大窪寺から回っておりましたところ、風邪で寝込んでしまい、その後咳が酷くて経も読めない状態なので控えておりました。でも、12月になってしまい、逆打ち期限がそこにきてしまったので、強行軍となっています。


先日は、高知県の第35番札所、清滝寺から打ち始め、13番の大日寺までを三日で打ち終えました。車遍路とは言え、一日一万歩を超える日が多いのが遍路旅、かなりくたびれます。しかし、体力も付くように感じます。三日目の最終日は21番太龍寺からでしたので、自宅からの出発となりました。

ここはロープウェイがあるのですが、地元でもありますし、昔からの車道を登り、駐車場まで行きます。
駐車場から山門までは山道を約1km登ります。寺の関係者はこの道を車で行き交いますが一般の方の車での侵入は禁止、バイクのみ可です。
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歩き遍路の人はこのような道があり、健脚ならば、車と良い勝負ができそうです。車だと一旦平野部まで回って迂回するからです。
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標識には徒歩20分と書いてありますが、私は30分かけてゆっくりと歩きました。山門で一礼します。
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山門を抜けて、手を洗い清めます。
次に、鐘を一度だけつき、本堂へと進みます。

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本堂ではロウソクを灯し、線香をたてます。
静かに鐘を打ち、賽銭を投入して、お札を入れます。
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そうして、納経します。

次に大師堂(弘法大師がいるお堂)で同じように納経しますが、ここではご本尊の真言は唱えません。

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全て納経を終えると、納経所へ行って御朱印と大師の御姿を頂きます。
実によくできていて感心しきり、子供がスタンプラリーに熱狂する心理がよく理解できました。ありがたや、ありがたや♪


全ての作法の詳細はここにあります。



さて、順打ち歩き遍路の場合は、水井と云うところから太龍寺山へ登ってきます。遍路道の写真です。山深く閑散としたこの道は特にバッグパッカーに好評で、木陰で休む白人の方をよく見かけます。しかし、日本は本当に安全な国だと思いますね。(^^ゞ

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さて、その遍路道沿いには、奇妙な洞窟があります。

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これは弥生時代に掘られたであろう辰砂(HgS:水銀辰砂 古代の顔料、金よりも貴重)鉱山跡なのです。弘法大師の時代では、価値は相当低下していたと思われますが、それでも貴重な鉱物資源に変わりはありません。仏像の金箔に必要な水銀アマルガムの原料に不可欠なものでもありました。(写真は、中国産の辰砂、Wikiより)

無題


特筆すべきは、魏志倭人伝の中に、「卑弥呼が支配する女王国には水銀辰砂鉱山がある」と記述されている点です。将に、ここ若杉山の鉱山は三世紀頃、弥生後期、卑弥呼の時代のものなのです。

無題

しかも、弥生後期の水銀辰砂鉱山遺跡は、全国的にみても、この徳島県阿南市の水井にしか無いという事実は何を物語っているのでしょうか?

太龍寺縁起という、空海の書があります。(偽物だとも言われておりますが)仏教でありながら、神道の記述としか思われない物です。また、太龍寺の本尊真言は「虚空蔵菩薩」ですが、何故か、この虚空蔵菩薩の近辺からは鉱山資源があるというから不思議なことです。弘法大師は、日本の古代史にも造詣深く、しかも鉱工業知識にも長じていたとしか思えません。

昨今、南武志氏らの研究により、辰砂産地の分析が可能となってきました。辰砂構成物の片割れであるイオウの同位体比分析によるものです。この手法を用いて、古墳などに利用されている赤色顔料の産地を推論できるまでになっています。徳島の辰砂の流通ルートの全容解析も進むことでしょう、期待しております。
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[ 2016/12/22 08:34 ] 阿波の古いこと | TB(0) | CM(0)
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Author:らくじん(rakujin)とうそう
『変わらぬ御世こそめでたけれ!』でも、人間平坦だとついついぼやきがち。庵主はサイバー上でぼやくのが趣味。HPの容量が無くなったので、仕方なくブログに移行、ブログ版ジョーク!!
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